今日は神戸で大阪のデキシーランドバンド、サウスサイド・ジャズバンドとの共演だった。マリアの希望で日本のデキシーランドバンドとの初の共演でした。多分今日来てくださったお客さんは満足していただけたのではないかと思っています。マリアの最新CDからの曲を3管の入った重厚なサウンドで聞けた神戸の方達,どうでしたか?東京の最終コンサートで、もう一度このサウンドを再現してもらいますので,関東の皆様これは必見ですよ。ぜひ渋谷クアトロに来てください。明日は京都です。
2008年02月24日
2008年02月20日
マリア・マルダー・ツアー始まる
昨日マリア・マルダーのツアーが熊本で始まった。実はマリアからツアーをやりたいと言う話があったときに僕は一つの条件を出した。それは日本のバンドでやってくれないかと言う事だ。前回の東京でのライブを見た時(その時は僕以外の方がやっていました)お客は少ないしバンドはいわゆるツアーバンドみたいで毎日のスケジュールをこなしていると言う感じに思えた。だから今回ツアーの話があったときもっと彼女の音楽が好きなミュージシャンとやれたらと言う事で無理を承知でお願いした。キーボードのクリス・バーンズは前回来ていなかったが素晴らしいキーボードなので彼だけは来てもらう事にして後は日本人のミュージシャンでやる事にした。結果は大正解だったと思う。岡嶋と高橋のリズム隊,関均のギター,皆マリアの音楽が好きで参加してくれたので2回のリハーサルだけで昨日のライブをやったのだけど多分来ていただけたお客さんはそのサウンドに満足していただけたのではないかと思っている。関均のエイモスにも劣らないギターソロにも多くの拍手が寄せられた。マリアもそのバンドに乗せられた感じで最近見た中では最高に乗って歌ってた。楽屋に戻って放心状態だった事を思うと相当入れこんで歌ってたんだなと思った。2度目のアンコールが出来なかったのを熊本の方に申し訳なかったと言っておいてと言っていたが、久しぶりに素晴らしいマリアを見た。
今後がますます期待できそうだ。
またマリアの最新CDは彼女の尊敬する20年代から40年台に活躍した女性ブルースシンガー達へのトリビュートアルバムだ。そのCDではシカゴの James Dapogny's Chicago Jazz Bandと共演している。マリアのたっての希望で今回の神戸と東京のクアトロの追加公演はJames Dapogny's Chicago Jazz Bandと同じ様に30年代,40年代のジャズを演奏して大阪で活躍しているサウスサイド・ジャズバンドと共演する。彼女の先輩女性ブルースシンガー達へのオマージュと言えるコンサートだ。
今回のツアーの特別企画"Maria Muldaur with South Side Jazz Bandでもう一つのマリアを体験してください。
詳しくはhttp://toms-cabin.com/MariaM2008/index.htmlへ
今後がますます期待できそうだ。
またマリアの最新CDは彼女の尊敬する20年代から40年台に活躍した女性ブルースシンガー達へのトリビュートアルバムだ。そのCDではシカゴの James Dapogny's Chicago Jazz Bandと共演している。マリアのたっての希望で今回の神戸と東京のクアトロの追加公演はJames Dapogny's Chicago Jazz Bandと同じ様に30年代,40年代のジャズを演奏して大阪で活躍しているサウスサイド・ジャズバンドと共演する。彼女の先輩女性ブルースシンガー達へのオマージュと言えるコンサートだ。
今回のツアーの特別企画"Maria Muldaur with South Side Jazz Bandでもう一つのマリアを体験してください。
詳しくはhttp://toms-cabin.com/MariaM2008/index.htmlへ
2007年10月11日
HSB3日目
3日目
さていよいよ最終日だ。今日はきちんと11時に会場入り。今日1日のスケジュールを見るとやはりメインのバンジョー・ステージに基地を作る事にした。その会場の説明をしておくとステージは大きなものが4つ。バンジョー、アロー、ルースター、スター、それに少し小さめのポーチが有る。それぞれが歩いて10−15分くらいで行き来できる。
今日の一番目はピート・ワーニック&フレックスグラスに決めた。ビル・キースや、トニー・トリシュカ、と同じように東部の出身のバンジョープレーヤーだ。バンジヨーと言う楽器はアール・スクラッグスやドン・レノ、ラルフ・スタンレー等によってその奏法が開発されブルーグラスと言う音楽の最も重要な楽器の一つとなった訳だが、長い事進歩はしたがその独特の音色や奏法によって他の音楽との共演は最近まであまりされてこなかった。先週ブルーノートでチック・コリアとのデュオで出演していたベラ・フレックが自身のフレックトーンと言うグループでジャズ、ファンク、ロックにバンジョーを融合させてバンジョーと言う楽器の可能性を広げた最大の功労者だと思うが、今回見たピーター・ ワーニックもバックにドラム、ベースにクラリネットとビブラフォンと言うそれまでに無い組み合わせのバンドだったので、カントリー・クッキングの後はあまり熱心なピーター・ワーニック・ファンではなかった僕にとって正直言って驚いた。バンジョウの奏法は比較的オーソドックスなスリーフィンガー・スタイルだが曲目はフラット&スクラッグス、 ボブ・ウイリスからベニー・グッドマンのエアメイル・スペシャルまでかなり幅広く、バイブ、クラリネットとバンジョーの相性も良くこれからのバンジョーの可能性を感じさせるステージだった。続いてこのステージでは以前日本にも来た事のあるヘイゼル・ディッケンスだ。日本に来た頃に比べるとすごく年を取ったと言う感じだが、相変わらずラディカルな姿勢を持ったおばあさんになっていた。実はこのフェスのきっかけになったのがヘイゼルがウオーレン・ヘルマンさんと言うミリオネアと知り合った事から始まったそうで、そういう意味で確か彼女はこのフェスに最初からずっと出演しているはずだ。ヘイゼルが終わって急いでMOONALICEと言うニューグループを見に行った。ニューグループと言ってもメンバーはベースがジャック・キャサディギターがGE スミス、とバリー・スレス、キーボードがピート・ シアースボーカルがロジャーとアン・マクナミー、ドラムスがジム・サンチェスと言ったそれぞれがいろんなところで活躍してきたメンバーだから演奏も確かで余裕さえ感じさせる。多分僕の知らないアンとロジャーがほとんどの曲を書いているのだと思うが、すごく良い曲だ。タダ僕の好きなGE・スミスも何曲か歌ったので彼の曲も有るのだろう。早くCDを聞いてみたい。
今回どうしても見たかったアーチストにチャーリー・ルービンがいる。
実は最近若いマンドリン・プレーヤーの太郎と二人でビール兄弟と言うルービンのコピーバンドをやっているのでぜひ見たかったのである。今年の3月のSXSWと言う音楽コンベンションで最後の3曲ぐらいを聴いたのだが、やっぱりしっかり見ておきたかったので彼の出演するルースターステージへと急いだ。今回のフェスはチャーリー・ルービンが出演しているせいか何組ものバンドがルービン・ブラザースの曲をやっていたが、グラム・パーソンズ、エミールー、からエルビス・コステロやニック・ローと言ったイギリス勢までロック界にもルービンのファンは多い。"Don't say Goodbyから始まった彼のショーだが、さすがに昔のあのクリアーなハイトーンボイスは出なくなっていたが、お爺さんになった彼の一生懸命さがお客の共感を得て、曲が終わるごとにすごい拍手だった。ここら辺のアメリカ人の年を取ったアーチストに対するリスペクトの仕方と言うのはいつ見ても気持ちがよい。2曲目はコステロも歌っていた"must you throw dirt in my faceその後はモンローブラザース、クリス・クリストファーソンと言った他人の曲もやり最後はWorried Man Blues.決してうまくはないが、 多分彼が地元でやるときに一緒にやっているであろうローカルな感じのバンドがバックで彼を盛り上げる。聴かずに死ねるかのシリーズでツアーをやりたいが日本で何人の人がチャーリー・ルービンをしっているか、難しいところだ。
チャーリー・ルービンが終わった後急いでバンジョー・ステージ戻ってデイビッド.グリスマンのブルーグラス・エクスペリエンスを見る。グリスマンを除いていては比較的若いメンツで固めたグループだがギターのジム・ナナリーのボーカルが今は亡きジョン・ヘラルドにそっくりだ。やはりグリスマンの指導のせいかソリッドなブルーグラスをやっていて聴いていて実に気持ちがよい。マイナーズ・チャイルドなんて言う渋い曲も全員のコーラスで決めるあたり、ヘイゼルを意識したグリスマン御大の意気が感じられた。グリスマンの息子がベースをやっていて二人でエリントンの曲をやったが、確か17歳と言っていた息子に対する親ばかぶりが微笑ましかった。後半に昔フラット&スクラッグスでマンドリンを弾いていた、カーリー・セクラーが登場。F&S時代にレスターフラットとヂュエットしていたソルティー・ドッグ、Dim light thick smorkと言った曲、また一時一緒にやっていたチャーリー・モンローとの曲などを歌ったが、彼もチャーリー・ルービンと同じように大きな拍手をもらっていた。グリスマンが最近彼が持っていたヴィンテージのマンドリンを買ったとかで、楽屋ではブルーグラスミュージシャンが集まって皆でそれを弾いていたが、いくつになってもミュージシャンは楽器が好きなのだなと思った。続いてののアール・スクラッグスは2年前ここで見たのとほとんど同じでソルティドッグブルース、ランディリングラグ、ディランのI Ain't go nowhereと続いたので途中でヨーマ・コウコネンのステージへ。
ただギターのブライアン・サットンのギターはさすがと言う以外言葉がないくらいすごかった。ヨーマは最近ギターがすごくうまくなった。プロに向かってうまくなったも無いのだが、以前はそこそこのギタリストだったのが、多分すごい努力をしているのだと思うがとても味のある良いギタリストになった。
しばらく前にハートフォードカフェで聴いたデイブ・アルビンのウエストコーストのソングライターの曲を集めたカバーCDがすごく良くて探したのだが無くて未だに買えてない。タダそのときの印象がすごく良かったので今回はぜひ彼を見たいと思っていた。以前に彼を見た時はやはりブラスターズと言う感じのブルースぽいステージだったので今回は違う事を期待して行った。と言うのもアルヴィンが在籍したブラスターズやXはルーツロックと言う売りだったにも関わらずどちらかと言うとブルースやジャンプぽい曲が多くてシンガー・ソングライターの匂いを感じさせなかったから、彼がウエストコーストのソングライター達、ジョン・スティワート、やジャクソン・ブラウンの曲をやるのがなぜか信じられなかった。
でもステージでのそれらの曲を聴いていて、また彼が若いときにアッシュグローブやトルバドールと言った当時のコーヒーハウスにシンガーソングライター達を聴きに行っていたと聞いて彼のルーツがそこにあったと言うのを初めて知った。
CDでもそうだったがアレンジがすごく面白い早くCDを手に入れないと。ジャクソン・ブラウンの曲をああいう風にアレンジするのは彼くらいだろう。
3日目のトリはデル・マッコーリーバンドにするかエミールー・ハリスにするか、それとも半分ずつにするかと迷ったが、結局エミールーを最後まで見てしまった。というのもキャロライナスターと言うバックバックがドブロのマイク・オルドリッチ、マンドリンがジミー・グッドロー、フィドル&マンドリンがリッキー・シンプキンそしてベースがカントリージェントルマンで日本でもなじみ深いトム・グレイと言ったこれまたすごいメンバー。今エミールーはこのメンツでツアー中だと言う。演奏した曲もルービンのレパートリーのAngels rejoiced とIf I could only win your love,カントリーはジョージジョーンズの曲やone of these daysそしてタウンズ・ヴァン・ザントの曲そして最後はeven cowgirls got the blues.本当に久しぶりに見たエミールーだったが声のコントロールのうまさ、抑揚の付け方のうまさ、 申し訳ないがこんなにうまかったっけと言う感じ。またバックの4人が出過ぎずでも決めるとこは決めるバックミュージシャンとしては完璧な演奏だった。ベースのトムグレイは今年の12月にやる予定のエディ&マーサアドコックで日本に来る予定だから楽しみがまた増えた。今年のHSBは2年前に比べて全体的にブルーグラス色が強くなり、アメリカでのブルーグラス人気のすごさをかいま見たような気がした。ここ数年ブルーグラスバンドからジャムバンドへ移行するミュージシャンも増えたがやはり優れたミュージシャンはしっかりとブルーグラスをやっていて、そういう彼らが他のジャンルのミュージシャンとのコラボレーションをやったりバックをやったりして、どんどんブルーグラスの枠を超えて活躍している事がブルーグラス人気を支えている一つの原因であろう。偶然買ったLyle LovettのCDでもサム・ブッシュ、スティワート・ダンカン、アリソン・クラウスの弟のヴィクター達がLAのラス・カンケルやディーン・パークス、ナッッシュビルのポール・フランクリンやマット・ローリングスと言った超一流のスタジオミュ−ジシャ等と一緒にセッションをやっているのを見たが、もはや彼らをブルーグラスミュージションと言う枠にははめられないと言う感じがした。(このCDに付いているDVDが最高です)でもそれでもサムもスティワートもヴィクターもブルーグラスをやり続けている。そこら辺がブルーグラスミュージシャンのすごいところで、言ってみれば皆自分のルーツであるブルーグラスが好きなんですね。それでいて常に何か新しい事をやろうとしている。まあ中村勘三郎みたいなもんかな。
ブルーグラスの底力を感じたSFの3日間でした。来年は皆で行きましょう。タダですよタダ。
さていよいよ最終日だ。今日はきちんと11時に会場入り。今日1日のスケジュールを見るとやはりメインのバンジョー・ステージに基地を作る事にした。その会場の説明をしておくとステージは大きなものが4つ。バンジョー、アロー、ルースター、スター、それに少し小さめのポーチが有る。それぞれが歩いて10−15分くらいで行き来できる。
今日の一番目はピート・ワーニック&フレックスグラスに決めた。ビル・キースや、トニー・トリシュカ、と同じように東部の出身のバンジョープレーヤーだ。バンジヨーと言う楽器はアール・スクラッグスやドン・レノ、ラルフ・スタンレー等によってその奏法が開発されブルーグラスと言う音楽の最も重要な楽器の一つとなった訳だが、長い事進歩はしたがその独特の音色や奏法によって他の音楽との共演は最近まであまりされてこなかった。先週ブルーノートでチック・コリアとのデュオで出演していたベラ・フレックが自身のフレックトーンと言うグループでジャズ、ファンク、ロックにバンジョーを融合させてバンジョーと言う楽器の可能性を広げた最大の功労者だと思うが、今回見たピーター・ ワーニックもバックにドラム、ベースにクラリネットとビブラフォンと言うそれまでに無い組み合わせのバンドだったので、カントリー・クッキングの後はあまり熱心なピーター・ワーニック・ファンではなかった僕にとって正直言って驚いた。バンジョウの奏法は比較的オーソドックスなスリーフィンガー・スタイルだが曲目はフラット&スクラッグス、 ボブ・ウイリスからベニー・グッドマンのエアメイル・スペシャルまでかなり幅広く、バイブ、クラリネットとバンジョーの相性も良くこれからのバンジョーの可能性を感じさせるステージだった。続いてこのステージでは以前日本にも来た事のあるヘイゼル・ディッケンスだ。日本に来た頃に比べるとすごく年を取ったと言う感じだが、相変わらずラディカルな姿勢を持ったおばあさんになっていた。実はこのフェスのきっかけになったのがヘイゼルがウオーレン・ヘルマンさんと言うミリオネアと知り合った事から始まったそうで、そういう意味で確か彼女はこのフェスに最初からずっと出演しているはずだ。ヘイゼルが終わって急いでMOONALICEと言うニューグループを見に行った。ニューグループと言ってもメンバーはベースがジャック・キャサディギターがGE スミス、とバリー・スレス、キーボードがピート・ シアースボーカルがロジャーとアン・マクナミー、ドラムスがジム・サンチェスと言ったそれぞれがいろんなところで活躍してきたメンバーだから演奏も確かで余裕さえ感じさせる。多分僕の知らないアンとロジャーがほとんどの曲を書いているのだと思うが、すごく良い曲だ。タダ僕の好きなGE・スミスも何曲か歌ったので彼の曲も有るのだろう。早くCDを聞いてみたい。
今回どうしても見たかったアーチストにチャーリー・ルービンがいる。
実は最近若いマンドリン・プレーヤーの太郎と二人でビール兄弟と言うルービンのコピーバンドをやっているのでぜひ見たかったのである。今年の3月のSXSWと言う音楽コンベンションで最後の3曲ぐらいを聴いたのだが、やっぱりしっかり見ておきたかったので彼の出演するルースターステージへと急いだ。今回のフェスはチャーリー・ルービンが出演しているせいか何組ものバンドがルービン・ブラザースの曲をやっていたが、グラム・パーソンズ、エミールー、からエルビス・コステロやニック・ローと言ったイギリス勢までロック界にもルービンのファンは多い。"Don't say Goodbyから始まった彼のショーだが、さすがに昔のあのクリアーなハイトーンボイスは出なくなっていたが、お爺さんになった彼の一生懸命さがお客の共感を得て、曲が終わるごとにすごい拍手だった。ここら辺のアメリカ人の年を取ったアーチストに対するリスペクトの仕方と言うのはいつ見ても気持ちがよい。2曲目はコステロも歌っていた"must you throw dirt in my faceその後はモンローブラザース、クリス・クリストファーソンと言った他人の曲もやり最後はWorried Man Blues.決してうまくはないが、 多分彼が地元でやるときに一緒にやっているであろうローカルな感じのバンドがバックで彼を盛り上げる。聴かずに死ねるかのシリーズでツアーをやりたいが日本で何人の人がチャーリー・ルービンをしっているか、難しいところだ。
チャーリー・ルービンが終わった後急いでバンジョー・ステージ戻ってデイビッド.グリスマンのブルーグラス・エクスペリエンスを見る。グリスマンを除いていては比較的若いメンツで固めたグループだがギターのジム・ナナリーのボーカルが今は亡きジョン・ヘラルドにそっくりだ。やはりグリスマンの指導のせいかソリッドなブルーグラスをやっていて聴いていて実に気持ちがよい。マイナーズ・チャイルドなんて言う渋い曲も全員のコーラスで決めるあたり、ヘイゼルを意識したグリスマン御大の意気が感じられた。グリスマンの息子がベースをやっていて二人でエリントンの曲をやったが、確か17歳と言っていた息子に対する親ばかぶりが微笑ましかった。後半に昔フラット&スクラッグスでマンドリンを弾いていた、カーリー・セクラーが登場。F&S時代にレスターフラットとヂュエットしていたソルティー・ドッグ、Dim light thick smorkと言った曲、また一時一緒にやっていたチャーリー・モンローとの曲などを歌ったが、彼もチャーリー・ルービンと同じように大きな拍手をもらっていた。グリスマンが最近彼が持っていたヴィンテージのマンドリンを買ったとかで、楽屋ではブルーグラスミュージシャンが集まって皆でそれを弾いていたが、いくつになってもミュージシャンは楽器が好きなのだなと思った。続いてののアール・スクラッグスは2年前ここで見たのとほとんど同じでソルティドッグブルース、ランディリングラグ、ディランのI Ain't go nowhereと続いたので途中でヨーマ・コウコネンのステージへ。
ただギターのブライアン・サットンのギターはさすがと言う以外言葉がないくらいすごかった。ヨーマは最近ギターがすごくうまくなった。プロに向かってうまくなったも無いのだが、以前はそこそこのギタリストだったのが、多分すごい努力をしているのだと思うがとても味のある良いギタリストになった。
しばらく前にハートフォードカフェで聴いたデイブ・アルビンのウエストコーストのソングライターの曲を集めたカバーCDがすごく良くて探したのだが無くて未だに買えてない。タダそのときの印象がすごく良かったので今回はぜひ彼を見たいと思っていた。以前に彼を見た時はやはりブラスターズと言う感じのブルースぽいステージだったので今回は違う事を期待して行った。と言うのもアルヴィンが在籍したブラスターズやXはルーツロックと言う売りだったにも関わらずどちらかと言うとブルースやジャンプぽい曲が多くてシンガー・ソングライターの匂いを感じさせなかったから、彼がウエストコーストのソングライター達、ジョン・スティワート、やジャクソン・ブラウンの曲をやるのがなぜか信じられなかった。
でもステージでのそれらの曲を聴いていて、また彼が若いときにアッシュグローブやトルバドールと言った当時のコーヒーハウスにシンガーソングライター達を聴きに行っていたと聞いて彼のルーツがそこにあったと言うのを初めて知った。
CDでもそうだったがアレンジがすごく面白い早くCDを手に入れないと。ジャクソン・ブラウンの曲をああいう風にアレンジするのは彼くらいだろう。
3日目のトリはデル・マッコーリーバンドにするかエミールー・ハリスにするか、それとも半分ずつにするかと迷ったが、結局エミールーを最後まで見てしまった。というのもキャロライナスターと言うバックバックがドブロのマイク・オルドリッチ、マンドリンがジミー・グッドロー、フィドル&マンドリンがリッキー・シンプキンそしてベースがカントリージェントルマンで日本でもなじみ深いトム・グレイと言ったこれまたすごいメンバー。今エミールーはこのメンツでツアー中だと言う。演奏した曲もルービンのレパートリーのAngels rejoiced とIf I could only win your love,カントリーはジョージジョーンズの曲やone of these daysそしてタウンズ・ヴァン・ザントの曲そして最後はeven cowgirls got the blues.本当に久しぶりに見たエミールーだったが声のコントロールのうまさ、抑揚の付け方のうまさ、 申し訳ないがこんなにうまかったっけと言う感じ。またバックの4人が出過ぎずでも決めるとこは決めるバックミュージシャンとしては完璧な演奏だった。ベースのトムグレイは今年の12月にやる予定のエディ&マーサアドコックで日本に来る予定だから楽しみがまた増えた。今年のHSBは2年前に比べて全体的にブルーグラス色が強くなり、アメリカでのブルーグラス人気のすごさをかいま見たような気がした。ここ数年ブルーグラスバンドからジャムバンドへ移行するミュージシャンも増えたがやはり優れたミュージシャンはしっかりとブルーグラスをやっていて、そういう彼らが他のジャンルのミュージシャンとのコラボレーションをやったりバックをやったりして、どんどんブルーグラスの枠を超えて活躍している事がブルーグラス人気を支えている一つの原因であろう。偶然買ったLyle LovettのCDでもサム・ブッシュ、スティワート・ダンカン、アリソン・クラウスの弟のヴィクター達がLAのラス・カンケルやディーン・パークス、ナッッシュビルのポール・フランクリンやマット・ローリングスと言った超一流のスタジオミュ−ジシャ等と一緒にセッションをやっているのを見たが、もはや彼らをブルーグラスミュージションと言う枠にははめられないと言う感じがした。(このCDに付いているDVDが最高です)でもそれでもサムもスティワートもヴィクターもブルーグラスをやり続けている。そこら辺がブルーグラスミュージシャンのすごいところで、言ってみれば皆自分のルーツであるブルーグラスが好きなんですね。それでいて常に何か新しい事をやろうとしている。まあ中村勘三郎みたいなもんかな。
ブルーグラスの底力を感じたSFの3日間でした。来年は皆で行きましょう。タダですよタダ。
2007年10月08日
HSB2日目
2日目
H、S、Bluegrass2日目です。時差ぼけの薬を飲んだので起きるのが遅くなって会場に着いたのが12時ちょっと前。JimmyLafaveも気になったのだが、久しぶりのLaurie Lewisのステージに。と言うのも今回の目的の一つにNew Lost City Ramblers を見る事だからlaurie Lewisの次に出るNLCRを良い席で見たいという事も理由の一つ。昨日も書いたがこのフェスはステージが5つもあって一度他の会場へいくと次ぎに戻ってくる時はお客が増えていて後ろでしか見えないと言う事になる訳です。
ロウリーの日本ツアーをやったのは随分前だから、彼女も変わったかなと思たが、変わったのはバンドの名前だけ。
相変わらずスリムで、クールでかっこ良い人だ。初めて見たThe right hands と言うバンド名は彼女の右腕達と言う事かな?でもトム・ロザムはいるし、ベースはトッド・フィリップス、初めて見るバンジョ−がCraig Smith、ギターがScot Hoffman.。 確かCraig Smith も彼女の昔のバンド仲間、言ってみれば気心の知れた仲間が再び集まったと言う感じでそれぞれがきちんと自分の仕事をしていると言う感じ。途中でダロル・アンガーが加わってのツインフィドルというおまけもあった。
次はいよいよニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ(NLCR)だ。最近デイブ・アルビンがカバーのアルバムを出して、彼が小さかった頃アッシュ・グローブと言うロスのライブハウスにいろんなミユージシャンを見に行った、と言う事を言っていたが、僕が初めて彼等を見たのもそのアッシュ・グローブ、1967年の春だ。今でもその時にサインしてもらったチラシは大事に持っているが、当時学生だったライ・クーダー、デイビッド・リン
ドレー、リチャード・グリーン他、当時いわゆるポップでないフォークやブルーグラスに興味を持っていたロス周辺の若者はみんなNLCRを見に行っていたと言う。特にライは彼等がやっていた曲をレコーディングしているし、新しいCDではメンバーの1人マイク・シーガーと彼の兄ピートが参加しているくらい、彼らを尊敬してると言っていた。その彼等も来年で結成50周年だ。トムス・キャビンとしてはぜひともその50周年の記念コンサートをやりたいのだ。最近はNLCRとしての活動はほとんどしていないので今の彼等をぜひ自分の目で、耳で、見て聴きたかったのが今回のフェスにくる最大の目的だった。
さてそのNLCRだがさすが3人とも年を取ったなと思えたが、ひっくり返して言うと今の風貌でオールド・タイミーを演奏したり歌ったりしてるのがすごく自然に見えた。多分当時彼等が会って影響を受けた人達の(と言うよりNLCRはそういう人達の音楽を次の世代に継承して行くと言う事をやっていたのだが、)ドッグ・ボックスやロスコー・ホルコムやエリザベス・コットン等と彼らがほぼ同じ年になってしまった訳だから、そう見えたのかもしれない。都会育ちの(初代のメンバーのトム・ペイリーに変わった参加したトレイシー・シュワルツは南部出身だが)若者が民謡に興味を持ってそれを再現し演奏し世界中に紹介した、彼等の功績はここでは書ききれないが、彼等の演奏を聴いてますます来年の50周年ツアーが楽しみになった。皆さんその時はご協力お願いします。
NLCRが終わってすぐにガイ・クラークのステージに移動した。同じ時間にジョン・プラインも有ったのだがその次を考えてガイが出ているステージに行った。ガイは最後の3曲が聴けただけだったが相変わらず良い曲だった。次のニック・ロウを聴くために人をかき分け前の方へ行く。まだニック・ローのニューCDは聴いてないのだが、ライブはぜひ聞いてみたいと思っていた。新しいCDのメンツでやるのかと思ったら弾き語りだった。でも最近の曲だと言っていた曲も懐かしいようなメロディーのニック・ローらしさの溢れた曲だった。
ニック・ローの次に出たのがボズ・スキャッグスだ。個人的には最近のボズにあまり興味は無く、去年だったかブルーノートで見た彼もやはりAORと言うかポップ色が強すぎてあまり好きでなかったのだが、今回はThe Blue Velvet Bandをバックと言う事でぜひ見たいと思ったのだ。でももちろんあのジム・ルーニー達のブルー・ベルベット・バンドではない。メンバーはまあ言ってみればルーツロック界のスーパー・グループだ。エミールー・ハリス・バンドのバディ・ミラーのギター、ボニー・レイト・バンドのジョン・クリアリーのキーボード、リッキー・ファッターのドラムス、確かtime jumpersと言うウエスタン・スイングバンドのデニス・クロウチのベース。この人もいろんな人のバックをやっているが日本へはマシュー・スイートで来てるかな?グレッグ・リースのペダル・ステール。
僕の興味はこんなすごい彼等をバックにあのボズがどういう唄を歌うのか、どんなステージを見せるのかにあった。演奏が始まったらなんと今回はカントリーだった。あのTボーン・バネットもカントリーをやるよって言ってたし、今やカントリーはトレンディ?最初の曲がハンク・ウイリアムスのWhy don't you love me. 次の曲はビル・モンロー。どうしたのボズさんである。その後はバンドに唄を任せ、ジョンのお得意ニューオルリンズもののboogie woogie、その次がバディ・ミラーでウエップ・ピアースのWhy Baby Why、。いやはやボズがカントリーとは。次にやっと彼らしいLet it be me、でもこれもレイ・プライス風カントリー。その後sweet dreams 等が有って最後は再びハンク・ウイリアムスのmove it on over。これは今回のフェスティバル用の曲なのかそれともレコーディングするのか、どうなのボズさん?
その後は今回で4回目くらいになるギリアン・ウエルチのステージだ、以前はギリアンのみが注目されていたが最近はギターのデイビット・ロウリングスにも注目が集まっているようだ。相変わらず二人のコンビは最高、彼等もルービン・ブラザースの曲をやった。
今回のフェスにチャーリー・ルービンが来てるせいか、かなりのアーチストがルービンの曲をやっていた。
そして2日目の最後は他のステージでやっているTボーン、 ロス・ロボス、ロバート・アール・キーンを押さえてステーブ・ アールを見た。最近はブルーグラスをやったり、カントリーをやったりといろいろやってるスティーブ・アールだが今回は彼も新しいCD出したと言うことでギターの弾き語りでフォーク。デル・マッカリー・バンドが3日目に出るので彼等をバックにブルー・グラスかと思ったらギターにハモニカのディラン・スタイルの弾き語り。さすが長いキャリアの彼らしくお客を引きつけるのがうまい。笑いあり聴かせるものありで彼は日本ではほとんど知られていないが、貫禄のようなものさえ感じた。
ハードリー・ストリクトリー・ブルーグラス(hardly strictly bluegrassグーグルで探せます)2日目でした。
Doyle Bramhall
H、S、Bluegrass2日目です。時差ぼけの薬を飲んだので起きるのが遅くなって会場に着いたのが12時ちょっと前。JimmyLafaveも気になったのだが、久しぶりのLaurie Lewisのステージに。と言うのも今回の目的の一つにNew Lost City Ramblers を見る事だからlaurie Lewisの次に出るNLCRを良い席で見たいという事も理由の一つ。昨日も書いたがこのフェスはステージが5つもあって一度他の会場へいくと次ぎに戻ってくる時はお客が増えていて後ろでしか見えないと言う事になる訳です。
ロウリーの日本ツアーをやったのは随分前だから、彼女も変わったかなと思たが、変わったのはバンドの名前だけ。
相変わらずスリムで、クールでかっこ良い人だ。初めて見たThe right hands と言うバンド名は彼女の右腕達と言う事かな?でもトム・ロザムはいるし、ベースはトッド・フィリップス、初めて見るバンジョ−がCraig Smith、ギターがScot Hoffman.。 確かCraig Smith も彼女の昔のバンド仲間、言ってみれば気心の知れた仲間が再び集まったと言う感じでそれぞれがきちんと自分の仕事をしていると言う感じ。途中でダロル・アンガーが加わってのツインフィドルというおまけもあった。
次はいよいよニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ(NLCR)だ。最近デイブ・アルビンがカバーのアルバムを出して、彼が小さかった頃アッシュ・グローブと言うロスのライブハウスにいろんなミユージシャンを見に行った、と言う事を言っていたが、僕が初めて彼等を見たのもそのアッシュ・グローブ、1967年の春だ。今でもその時にサインしてもらったチラシは大事に持っているが、当時学生だったライ・クーダー、デイビッド・リン
ドレー、リチャード・グリーン他、当時いわゆるポップでないフォークやブルーグラスに興味を持っていたロス周辺の若者はみんなNLCRを見に行っていたと言う。特にライは彼等がやっていた曲をレコーディングしているし、新しいCDではメンバーの1人マイク・シーガーと彼の兄ピートが参加しているくらい、彼らを尊敬してると言っていた。その彼等も来年で結成50周年だ。トムス・キャビンとしてはぜひともその50周年の記念コンサートをやりたいのだ。最近はNLCRとしての活動はほとんどしていないので今の彼等をぜひ自分の目で、耳で、見て聴きたかったのが今回のフェスにくる最大の目的だった。
さてそのNLCRだがさすが3人とも年を取ったなと思えたが、ひっくり返して言うと今の風貌でオールド・タイミーを演奏したり歌ったりしてるのがすごく自然に見えた。多分当時彼等が会って影響を受けた人達の(と言うよりNLCRはそういう人達の音楽を次の世代に継承して行くと言う事をやっていたのだが、)ドッグ・ボックスやロスコー・ホルコムやエリザベス・コットン等と彼らがほぼ同じ年になってしまった訳だから、そう見えたのかもしれない。都会育ちの(初代のメンバーのトム・ペイリーに変わった参加したトレイシー・シュワルツは南部出身だが)若者が民謡に興味を持ってそれを再現し演奏し世界中に紹介した、彼等の功績はここでは書ききれないが、彼等の演奏を聴いてますます来年の50周年ツアーが楽しみになった。皆さんその時はご協力お願いします。
NLCRが終わってすぐにガイ・クラークのステージに移動した。同じ時間にジョン・プラインも有ったのだがその次を考えてガイが出ているステージに行った。ガイは最後の3曲が聴けただけだったが相変わらず良い曲だった。次のニック・ロウを聴くために人をかき分け前の方へ行く。まだニック・ローのニューCDは聴いてないのだが、ライブはぜひ聞いてみたいと思っていた。新しいCDのメンツでやるのかと思ったら弾き語りだった。でも最近の曲だと言っていた曲も懐かしいようなメロディーのニック・ローらしさの溢れた曲だった。
ニック・ローの次に出たのがボズ・スキャッグスだ。個人的には最近のボズにあまり興味は無く、去年だったかブルーノートで見た彼もやはりAORと言うかポップ色が強すぎてあまり好きでなかったのだが、今回はThe Blue Velvet Bandをバックと言う事でぜひ見たいと思ったのだ。でももちろんあのジム・ルーニー達のブルー・ベルベット・バンドではない。メンバーはまあ言ってみればルーツロック界のスーパー・グループだ。エミールー・ハリス・バンドのバディ・ミラーのギター、ボニー・レイト・バンドのジョン・クリアリーのキーボード、リッキー・ファッターのドラムス、確かtime jumpersと言うウエスタン・スイングバンドのデニス・クロウチのベース。この人もいろんな人のバックをやっているが日本へはマシュー・スイートで来てるかな?グレッグ・リースのペダル・ステール。
僕の興味はこんなすごい彼等をバックにあのボズがどういう唄を歌うのか、どんなステージを見せるのかにあった。演奏が始まったらなんと今回はカントリーだった。あのTボーン・バネットもカントリーをやるよって言ってたし、今やカントリーはトレンディ?最初の曲がハンク・ウイリアムスのWhy don't you love me. 次の曲はビル・モンロー。どうしたのボズさんである。その後はバンドに唄を任せ、ジョンのお得意ニューオルリンズもののboogie woogie、その次がバディ・ミラーでウエップ・ピアースのWhy Baby Why、。いやはやボズがカントリーとは。次にやっと彼らしいLet it be me、でもこれもレイ・プライス風カントリー。その後sweet dreams 等が有って最後は再びハンク・ウイリアムスのmove it on over。これは今回のフェスティバル用の曲なのかそれともレコーディングするのか、どうなのボズさん?
その後は今回で4回目くらいになるギリアン・ウエルチのステージだ、以前はギリアンのみが注目されていたが最近はギターのデイビット・ロウリングスにも注目が集まっているようだ。相変わらず二人のコンビは最高、彼等もルービン・ブラザースの曲をやった。
今回のフェスにチャーリー・ルービンが来てるせいか、かなりのアーチストがルービンの曲をやっていた。
そして2日目の最後は他のステージでやっているTボーン、 ロス・ロボス、ロバート・アール・キーンを押さえてステーブ・ アールを見た。最近はブルーグラスをやったり、カントリーをやったりといろいろやってるスティーブ・アールだが今回は彼も新しいCD出したと言うことでギターの弾き語りでフォーク。デル・マッカリー・バンドが3日目に出るので彼等をバックにブルー・グラスかと思ったらギターにハモニカのディラン・スタイルの弾き語り。さすが長いキャリアの彼らしくお客を引きつけるのがうまい。笑いあり聴かせるものありで彼は日本ではほとんど知られていないが、貫禄のようなものさえ感じた。
ハードリー・ストリクトリー・ブルーグラス(hardly strictly bluegrassグーグルで探せます)2日目でした。
Doyle Bramhall
2007年10月06日
HSB初日
まだベルリンの時差ぼけが直ってないのに今はサンフランシスコです。
今日から始まったハードリー・ストリクトリー・ブルーグラスと言うフェスティバルを見に来ました。このフェスの事を簡単に書いておくと、サンフランシスコのゴールデンゲート・パークで行われるフェスティバルでブルーグラスと読んでいるが最近はルーツ系ミュージシャン、シンガー・ソングライター等が多く出ていてルーツ系音楽のフェスと言えよう。アメリカのルーツ系のフェスではドック・ワトソンがやっているマール・フェスとこのハードリー・ストリクトリー・ブルーグラスが双璧だ。
今年で7回目になるこのフェスの特徴は入場料がただだという事。それなのにスポンサーの名前が何処にも書いてない。聴くところによるとアメリカでいうミリオネアー(億万長者)がすべての経費を出していると言う。興味のある方はhardly strictly bluegrass で検索すると過去のフェスや今年のフェスの内容が分かる。
無料だからといって、しょぼいPAでせこくやっているのではない。富士ロック顔負けの巨大なステージが4つもあって最高のPAで素晴らしい音を聴かせてくれる。人ごとながらこのお金どう経理処理しているんだろうと気にはなるがアメリカ億万長者のやる事はすごいとしかいえない。
ただ去年までだと3日間のフェスだったのだが今年から土曜と日曜の2日間になった。
僕は今回3日間見る事にしたが、会社員の方でも土曜日に日本を出て土日のステージを見て、今年のように月曜が休みだと会社を休まなくても今のアメリカで最高のルーツ系のアーチストの演奏がいやと言うほど聴ける。どうです来年は?
去年までのように3日間ではなく2日間になったのだが、今年はプリ・フェスと言う事でバディー・ミラーとTボーン・バネットが金曜日に出ると言うので僕は今日から見に来た。バディ・ミラーは何度か見ているのだが、オースティンで見たときにギタリストの西海君がすごいすごいを連発してたのが印象に残っている。もちろんそのバディ・ミラーも見たいけど、今日の僕のお目当てはTボーン・バネットだ。僕が彼のライブを見るのは、以前コステロのソロ・ツアーをやったときにスペシャルゲストでTボーンが出た時以来だ。その時は確かコウエル・ブラザースと言う名前でコステロと二人でブラザーもの(僕が勝手にそう読んでいるモンロー、デルモア、ルービン、新しくはエヴァリーのように(エヴァリーは新しくないか)兄弟でコーラスをやるグループの事)風な演奏をした。その時はコステロの懐の深さに感心した事を覚えているが、今日のステージを聴くとあれはTボーンのアイデアだったのではと思ってしまった。
バスに乗ってバディ・ミラーのでる2時に会場に着くともうかなりの人で(多分4000人くらい)皆芝生に座ったり寝っ転がったりして思い思いの格好で聴いている。圧倒的に大人のお客が多く平均年齢をとったら30−40歳くらいだろう。バディ・ミラーは相変わらず名前を忘れたが独特な形をしたギターを弾いてオルガン、アコーディオンと、アコウスティック・ベース、ドラムス、に黒人の女性シンガーと言う編成のバンドで途中ALLISON MOORERと言う女性シンガーとジム・ロウダーデイルも加わっていつもながらボーカル、ギターの素晴らしさが光った。いつもだと彼のショーには必ずと言って良いほどエミールー・ハリスが出るのだが今日は出なかった。いつかは日本でも紹介したい人だ。
さてバディ・ミラーの後ステージチェンジがあったが、後ろを見るともすでに会場は人人人。
さて久しぶりのTボーンがステージに登場、黒い丈の長いスーツを来たお洒落な彼が出てきて最初に言った事はこのフェスに出られて最高だと言う事と”さあカントリーミュージックを演るよ”と言う事だった。そして最初の曲がバディ・ホリーの“RAVE ON"そして次の曲がハンク・ウイリアムスの"Cold Cold Heart"、この2曲でマジにカントリーか、と思ったらメンバーを紹介した後は(バンドはギターはその昔マーク・ベノのバンドでドラムを叩いていたdoyle bramhallの息子と言うより、今やクラプトンのお気に入りのギタリストと言った方が分かりやすいDoyle Bramhall jr,ドラムスはジム・ケルトナー、パーカッションとベースの名前は聞き逃したがこれもベースはアコウスティックベース、それに後でスクラッチまでやったキーボード、と言うメンツ。メンバー紹介の後はドイルにバトンタッチでチャーリー・パットンの曲。その後はネコ・ケースNeko Case、ジョン・メランキャンプまで登場。結局ゲストの顔見せみたいな感じになって、Tボーンの唄は56曲しか聴け無かったが、今や大物プロデューサーになった彼としてはしょうがないのかな。ただ彼はもう一度出るのでそのときはもうちょっと聴けるのかも。その後Jeff tweedyが出たのだがあまりの寒さに途中で帰りました。
HSB初日の報告でした。
今日から始まったハードリー・ストリクトリー・ブルーグラスと言うフェスティバルを見に来ました。このフェスの事を簡単に書いておくと、サンフランシスコのゴールデンゲート・パークで行われるフェスティバルでブルーグラスと読んでいるが最近はルーツ系ミュージシャン、シンガー・ソングライター等が多く出ていてルーツ系音楽のフェスと言えよう。アメリカのルーツ系のフェスではドック・ワトソンがやっているマール・フェスとこのハードリー・ストリクトリー・ブルーグラスが双璧だ。
今年で7回目になるこのフェスの特徴は入場料がただだという事。それなのにスポンサーの名前が何処にも書いてない。聴くところによるとアメリカでいうミリオネアー(億万長者)がすべての経費を出していると言う。興味のある方はhardly strictly bluegrass で検索すると過去のフェスや今年のフェスの内容が分かる。
無料だからといって、しょぼいPAでせこくやっているのではない。富士ロック顔負けの巨大なステージが4つもあって最高のPAで素晴らしい音を聴かせてくれる。人ごとながらこのお金どう経理処理しているんだろうと気にはなるがアメリカ億万長者のやる事はすごいとしかいえない。
ただ去年までだと3日間のフェスだったのだが今年から土曜と日曜の2日間になった。
僕は今回3日間見る事にしたが、会社員の方でも土曜日に日本を出て土日のステージを見て、今年のように月曜が休みだと会社を休まなくても今のアメリカで最高のルーツ系のアーチストの演奏がいやと言うほど聴ける。どうです来年は?
去年までのように3日間ではなく2日間になったのだが、今年はプリ・フェスと言う事でバディー・ミラーとTボーン・バネットが金曜日に出ると言うので僕は今日から見に来た。バディ・ミラーは何度か見ているのだが、オースティンで見たときにギタリストの西海君がすごいすごいを連発してたのが印象に残っている。もちろんそのバディ・ミラーも見たいけど、今日の僕のお目当てはTボーン・バネットだ。僕が彼のライブを見るのは、以前コステロのソロ・ツアーをやったときにスペシャルゲストでTボーンが出た時以来だ。その時は確かコウエル・ブラザースと言う名前でコステロと二人でブラザーもの(僕が勝手にそう読んでいるモンロー、デルモア、ルービン、新しくはエヴァリーのように(エヴァリーは新しくないか)兄弟でコーラスをやるグループの事)風な演奏をした。その時はコステロの懐の深さに感心した事を覚えているが、今日のステージを聴くとあれはTボーンのアイデアだったのではと思ってしまった。
バスに乗ってバディ・ミラーのでる2時に会場に着くともうかなりの人で(多分4000人くらい)皆芝生に座ったり寝っ転がったりして思い思いの格好で聴いている。圧倒的に大人のお客が多く平均年齢をとったら30−40歳くらいだろう。バディ・ミラーは相変わらず名前を忘れたが独特な形をしたギターを弾いてオルガン、アコーディオンと、アコウスティック・ベース、ドラムス、に黒人の女性シンガーと言う編成のバンドで途中ALLISON MOORERと言う女性シンガーとジム・ロウダーデイルも加わっていつもながらボーカル、ギターの素晴らしさが光った。いつもだと彼のショーには必ずと言って良いほどエミールー・ハリスが出るのだが今日は出なかった。いつかは日本でも紹介したい人だ。
さてバディ・ミラーの後ステージチェンジがあったが、後ろを見るともすでに会場は人人人。
さて久しぶりのTボーンがステージに登場、黒い丈の長いスーツを来たお洒落な彼が出てきて最初に言った事はこのフェスに出られて最高だと言う事と”さあカントリーミュージックを演るよ”と言う事だった。そして最初の曲がバディ・ホリーの“RAVE ON"そして次の曲がハンク・ウイリアムスの"Cold Cold Heart"、この2曲でマジにカントリーか、と思ったらメンバーを紹介した後は(バンドはギターはその昔マーク・ベノのバンドでドラムを叩いていたdoyle bramhallの息子と言うより、今やクラプトンのお気に入りのギタリストと言った方が分かりやすいDoyle Bramhall jr,ドラムスはジム・ケルトナー、パーカッションとベースの名前は聞き逃したがこれもベースはアコウスティックベース、それに後でスクラッチまでやったキーボード、と言うメンツ。メンバー紹介の後はドイルにバトンタッチでチャーリー・パットンの曲。その後はネコ・ケースNeko Case、ジョン・メランキャンプまで登場。結局ゲストの顔見せみたいな感じになって、Tボーンの唄は56曲しか聴け無かったが、今や大物プロデューサーになった彼としてはしょうがないのかな。ただ彼はもう一度出るのでそのときはもうちょっと聴けるのかも。その後Jeff tweedyが出たのだがあまりの寒さに途中で帰りました。
HSB初日の報告でした。
2007年10月03日
細野君のCD
先日息子の誕生日の食事会で息子から”細野さんのあたらしいCD聴いた?”と聴かれたので”まだ聴いてないよ”と言うと”絶対聴いた方が良いよすごく良いから”と言われ始めて息子に音楽を進められた。
それで先週恵比寿の新星堂へ、そのCDを買いに行くと,新譜の所に細野君のCDが無い。”ホ”の所を探しても無く、かなり探してYMOのセクションがある事に気がついた。やっぱり細野君はYMOの人なんだと言う事を改めて知った次第。そのCDだが、聞いてみたらすごく良い。久しぶりに細野君の趣味が出たCDだと思った。僕とほぼ同じ時代に同じような音楽を聴いて育ってきた彼と僕の共通の好きな音楽の一つであるカントリー&ウエスタンが軸になっているように思える。ただこれはあくまでも細野晴臣流カントリーであってそれ以外の何者でもない。それとずっとやりたいと思っていたものが出来たと言う彼の幸せ感のようなものがすごく感じられた。
後で読んだミュージックマガジンの記事で名小路さんがキャラキシコとの共通性である異形のカントリーと言う事を指摘しているのだが,キャラキシコの連中もカントリーは好きだ。と言うよりアリゾナのツーソンにいればいやアメリカ南部にいれば否が応でもカントリーを聴く事になる。ただそれを一度自分たちの体の中に入れて出すときにはキャラキシコという名前で出す,言ってみればキャラキシコ・カントリーだ。細野君の場合も同じ事が言えると思う,これは細野カントリーだ。ずっと昔に聴いたもの、好きだったもの,それらが彼の体の中にずっとあって、 熟成されて出てきたと言う感じ。軸はカントリーだが、そこにそれまでの彼の中に蓄積されたいろんなものがくっついて出て来た感じ。だからそんじょそこらのパンク坊やがやるカントリーやスイングやアイリシュと違うのだと思う。
ただ僕としてはいくつかの不満な点がある。出来れば完全なカントリーソングだけでのカバー集にしてほしかった事。細野君の好きなジョニー・ホートンの曲も入れてほしかったし,解説で触れているシェブ・ ウーリーの『ロックを踊る宇宙人(Purple People Eater)もアルバムタイトルから考えると入れてほしかったな。ノベルティソングをやる時の細野君は異常にすごいから。またやはり低音の魅力のテネシー・ アーニー.フォードとかテックス・ウイリアムスもね。16トンとか細野君はタバコをすうんだからやっぱりsmoke smoke smoke that cigaretteも入れたいね。そしてもう一つの不満はトクちゃんのギターがうま過ぎるってこと。もうちょっと田舎い感じにしてほしかったな。
日本は特に洋楽はある時から黒人音楽崇拝が主流をしめ、それに比例してカントリー音楽、特に古い物に関してはほとんど知られていないのが残念だ。
多分これは日本の音楽文化を創ってきた人達が(自分も含めてだが)あまりにもカントリーをないがしろにしてきた結果、今の若い日本のミュージシャン達があまりにもカントリーの事を知らないという状況になってしまったのだと思う。先に書いたし,また僕自身いろんなところで言っているので、またかと言う人がいるかもしれないが、アメリカでは特に南部ではカントリーは生活の一部になっているくらい広く聴かれている。ラジオをひねれば新しいジョージ・ストレイトや,アラン・ジャクソンから,バック・オーエンス、やマール・ハガード,といった60年代の西海岸のカントリー、50年代のハンク・ウイリアムス、ウエップ・ピアースやレフティ・フリゼル、そして40年代のボブ・ウイルスに代表されるウエスタン・スイングやロイ・エイカフやアーネスと・タブ、そしてその原点となったジミー・ロジャースやカーター・ファミリーまで,まあ言ってみればカントリーの歴史を毎日のようにラジオで聞ける。それも無料で聴ける訳である。僕や細野君の子供の頃は毎日とは言えなかったが,カントリーが今より遥かに(今はラジオで聞けるのはNHKのラジオ深夜便くらいか)聴く事が出来た。だから僕なんかは今の子供達はかわいそうだなと思ってしまう。なんか書いているとどんどん長くなりそうなのでこの辺でやめるが、今カントリーって言って分かる若い人が少ないだろうなってことは感じる。今回の細野君の1940年代のカントリーって言うコンセプトが若い人達にカントリーを聞いてみようと言うきっかけを作ってくれたら嬉しいな。多分細野君もそう思っているのでは。だって日本に置けるカントリーってすごく差別されてきたから。
もちろん僕の息子がかっこ良いと言うんだから若い人にとっては、別に40年代カントリーなんて言う事は関係なく”好きならそれでいいじゃん”で良いのかもしれないが。
それで先週恵比寿の新星堂へ、そのCDを買いに行くと,新譜の所に細野君のCDが無い。”ホ”の所を探しても無く、かなり探してYMOのセクションがある事に気がついた。やっぱり細野君はYMOの人なんだと言う事を改めて知った次第。そのCDだが、聞いてみたらすごく良い。久しぶりに細野君の趣味が出たCDだと思った。僕とほぼ同じ時代に同じような音楽を聴いて育ってきた彼と僕の共通の好きな音楽の一つであるカントリー&ウエスタンが軸になっているように思える。ただこれはあくまでも細野晴臣流カントリーであってそれ以外の何者でもない。それとずっとやりたいと思っていたものが出来たと言う彼の幸せ感のようなものがすごく感じられた。
後で読んだミュージックマガジンの記事で名小路さんがキャラキシコとの共通性である異形のカントリーと言う事を指摘しているのだが,キャラキシコの連中もカントリーは好きだ。と言うよりアリゾナのツーソンにいればいやアメリカ南部にいれば否が応でもカントリーを聴く事になる。ただそれを一度自分たちの体の中に入れて出すときにはキャラキシコという名前で出す,言ってみればキャラキシコ・カントリーだ。細野君の場合も同じ事が言えると思う,これは細野カントリーだ。ずっと昔に聴いたもの、好きだったもの,それらが彼の体の中にずっとあって、 熟成されて出てきたと言う感じ。軸はカントリーだが、そこにそれまでの彼の中に蓄積されたいろんなものがくっついて出て来た感じ。だからそんじょそこらのパンク坊やがやるカントリーやスイングやアイリシュと違うのだと思う。
ただ僕としてはいくつかの不満な点がある。出来れば完全なカントリーソングだけでのカバー集にしてほしかった事。細野君の好きなジョニー・ホートンの曲も入れてほしかったし,解説で触れているシェブ・ ウーリーの『ロックを踊る宇宙人(Purple People Eater)もアルバムタイトルから考えると入れてほしかったな。ノベルティソングをやる時の細野君は異常にすごいから。またやはり低音の魅力のテネシー・ アーニー.フォードとかテックス・ウイリアムスもね。16トンとか細野君はタバコをすうんだからやっぱりsmoke smoke smoke that cigaretteも入れたいね。そしてもう一つの不満はトクちゃんのギターがうま過ぎるってこと。もうちょっと田舎い感じにしてほしかったな。
日本は特に洋楽はある時から黒人音楽崇拝が主流をしめ、それに比例してカントリー音楽、特に古い物に関してはほとんど知られていないのが残念だ。
多分これは日本の音楽文化を創ってきた人達が(自分も含めてだが)あまりにもカントリーをないがしろにしてきた結果、今の若い日本のミュージシャン達があまりにもカントリーの事を知らないという状況になってしまったのだと思う。先に書いたし,また僕自身いろんなところで言っているので、またかと言う人がいるかもしれないが、アメリカでは特に南部ではカントリーは生活の一部になっているくらい広く聴かれている。ラジオをひねれば新しいジョージ・ストレイトや,アラン・ジャクソンから,バック・オーエンス、やマール・ハガード,といった60年代の西海岸のカントリー、50年代のハンク・ウイリアムス、ウエップ・ピアースやレフティ・フリゼル、そして40年代のボブ・ウイルスに代表されるウエスタン・スイングやロイ・エイカフやアーネスと・タブ、そしてその原点となったジミー・ロジャースやカーター・ファミリーまで,まあ言ってみればカントリーの歴史を毎日のようにラジオで聞ける。それも無料で聴ける訳である。僕や細野君の子供の頃は毎日とは言えなかったが,カントリーが今より遥かに(今はラジオで聞けるのはNHKのラジオ深夜便くらいか)聴く事が出来た。だから僕なんかは今の子供達はかわいそうだなと思ってしまう。なんか書いているとどんどん長くなりそうなのでこの辺でやめるが、今カントリーって言って分かる若い人が少ないだろうなってことは感じる。今回の細野君の1940年代のカントリーって言うコンセプトが若い人達にカントリーを聞いてみようと言うきっかけを作ってくれたら嬉しいな。多分細野君もそう思っているのでは。だって日本に置けるカントリーってすごく差別されてきたから。
もちろん僕の息子がかっこ良いと言うんだから若い人にとっては、別に40年代カントリーなんて言う事は関係なく”好きならそれでいいじゃん”で良いのかもしれないが。
2007年09月24日
マレー・マクロクラン
ベルリンのコンベンションのカナダ館(ヨーロッパのほとんどの国がこういうコンベンションに国の費用でブースを出し,大変な人数の音楽関係者を送り込んでくる,自国の音楽を売るためである。昔聞いた話ではフランス等は著作権収入の20%を自国の音楽のプロモーションに使えと言う法律が有るとか,それに比べて日本は、まあ言わぬが花ですかね)でツルーノース・レコードの友人にあった。なんとその彼がくれたのがマレー・マクロクランの2枚組ベスト。聴くところによるとマレーが何年ぶりかでライブ活動を始めレコーディングもするとか。何年か前にはテレビ番組の司会者をやっていて、もう音楽はやっていないと聞いたのだが。
僚友のブルース・コバーンは二人でやった初来日ツアーの後も2度ほどツアーをやったが,マレーはあのとき以来来日していない。日本に帰ってきて今そのベスト盤を聴いたが、Child'sSong,Oldman 's song ,down by rhe Henry MooreやMaybe tonightそれに確か来日記念版だったboulevardに入っていたon the boulevardなんかは懐かしくて涙が出そうになった。演奏活動を再開したのならぜひまた彼の歌を聴きたいな,出きれば初来日と一緒でブルース&マレーで。
僚友のブルース・コバーンは二人でやった初来日ツアーの後も2度ほどツアーをやったが,マレーはあのとき以来来日していない。日本に帰ってきて今そのベスト盤を聴いたが、Child'sSong,Oldman 's song ,down by rhe Henry MooreやMaybe tonightそれに確か来日記念版だったboulevardに入っていたon the boulevardなんかは懐かしくて涙が出そうになった。演奏活動を再開したのならぜひまた彼の歌を聴きたいな,出きれば初来日と一緒でブルース&マレーで。
2007年09月22日
ベルリンその2
どういう訳かベルリンは今コンベンションの真っ盛りで、まあ申込んだのも遅かったせいで、会場近くのホテルはとれずに多分旧東ドイツ地区に有ると思われるホテルに入った。ここからだと会場まではタクシーでも40ユーロもするし、渋滞に引っかかると40分以上かかると言われ、毎日市電と山手線みたいな環状線 Sラインを乗り継いで通っている。さすがにライブが終わった後の夜中はタクシーで帰るのだけど、この電車通勤が意外と楽しい。市電も、山手線見たいのも、ドアは自分で空ける。降りる人もこれから乗る人もボタンを押してドアを開ける。最初知らなくてドアが開くのを待ってたら横の人がボタンを押してくれて初めてそのシステムが分かった。また山手線の方は自転車のマークがあって自転車を持ち込める。僕の通勤時間の10時頃は混んでないけど朝のラッシュ時はどうするんだろう。また犬も乗車できるのだ。昨日はでかい真っ黒の犬がおとなしくおすわりをして乗っていた。また町も以前とはだいぶ変わった。7年前くらい前はベンツやBMWに混じって東ドイツ製のトラバンドやチェコ製のシュコダと言ったいかにも共産圏の自動車と言うあか抜けない車が走っていたが、今やそういう車を見かける事はほとんど無い。チエコ製のシュコダだって今はプジョウみたいだ。時間があったらDDR博物館と言う東ドイツの物を集めた博物館に行ってもう一度トラバンドを見たいなと思っていたら、今日の行きがけにトラバンドが10台くらい並んで走ってきた。多分トラバンドクラブかなんかの集まりなんだろうけどあまりの偶然に思わず拍手をしてしまった。昔はあか抜けない車だと思っていたが、今見るとちょっと古っぽくてキッチュでかわいいのだ。
それを見送って今日も一度コンベンションの会場に行って打ち合わせをした。夜のライブまで時間があるので一度ホテルに電車で戻ったんだが、戻るついでにちょっと寄り道して普段乗らないU路線でKEIRIN(競輪)と言うピット専門のマニアックな自転車店に行った。なぜか日本の競輪のポスターやヘルメットが壁に飾ってあって、長沢さんの自転車が飾ってあったリ、3連勝のフレームがあったりと、日本の競輪もここまで有名なんだと感心した。でもオーナーと話をしたらまあほとんどドイツ人はケイリンの事は知らないよと言っていた。中野選手と多分ドイツの選手と一緒に撮った写真を指差すと彼は中野さんをゴッドファーザーだと言った。まあここら辺の話は普通の人にはチンプンカンプンでしょうね。でもケイリンの力,中野さん恐るべし。
その後また電車でホテルに戻って、今からホテルを出て食事して最終日のライブへ。
それを見送って今日も一度コンベンションの会場に行って打ち合わせをした。夜のライブまで時間があるので一度ホテルに電車で戻ったんだが、戻るついでにちょっと寄り道して普段乗らないU路線でKEIRIN(競輪)と言うピット専門のマニアックな自転車店に行った。なぜか日本の競輪のポスターやヘルメットが壁に飾ってあって、長沢さんの自転車が飾ってあったリ、3連勝のフレームがあったりと、日本の競輪もここまで有名なんだと感心した。でもオーナーと話をしたらまあほとんどドイツ人はケイリンの事は知らないよと言っていた。中野選手と多分ドイツの選手と一緒に撮った写真を指差すと彼は中野さんをゴッドファーザーだと言った。まあここら辺の話は普通の人にはチンプンカンプンでしょうね。でもケイリンの力,中野さん恐るべし。
その後また電車でホテルに戻って、今からホテルを出て食事して最終日のライブへ。
2007年09月21日
ベルリン/David Orlowskys Klezmorium.
今ベルリンにいます。多分7年ぶりくらいにPOPKOMMと言う世界一大きな音楽のコンベンションでベルリンに来ています。今日は朝からイベンターのK氏とPOPKOMMの会場を回り、セミナーを覗き、夕食後ライブ・ハウスのチェック。POPKOMMは相変わらずすごい人です。K氏に言わせると1000万円以上」はかかっているという各メジャーレコード会社のブースに圧倒される。日本だとパッケージビジネスの危機がささやかれているのにこの人の多さとブースの豪華さはなんだろう。日本の会社でいつも大きなブースを出していたAVEXレコードのブースも無い。外国では音楽産業がまだまだ落ち込んでないと言う事なのか?
今回はSXSWと言うアメリカのコンベンションでもう10年以上もやっている”ジャパン・ナイト”と言う日本のアーチストによるショーケースを POPKOMMでもやってほしいと言う事での調査なんだが、今日だけで7ヶ所くらいのクラブを見て回ったが、以前に比べると各クラブのPAや照明が充実しているのに驚いた。まだ日本までとは行かないがアメリカ辺りに比べると遥かに充実している。(話はちょっとずれるが、日本ではいつからライブハウスと言い出したのだろう。クアトロの立ち上げの時、皆でやっぱりライブ・ハウスじゃなくてクラブでしょうと言う事で、クラブ・クアトロとしたのに未だに他はライブハウス。日本的と言えば日本的だけど、どうも未だになじめない。)
クラブ巡りで当然ライブも見たのだが、最近日曜日とかに本を読みながらクラシックを聴く事が多く、かといってクラシックのCDは2,3枚しか持っていないからクラシック音楽について語る事なんて出来ない。
ただ何となく気持ちが良いなと言う事で、クラシックも良いなと思い始めていたせいもあって、個人的に一番興味を持ったのがクラシックのアーチストが出ているショーケースだった。
そこで聴いたDavid Orlowskyと言う若手クラリネット奏者にギターとベースを加えたトリオだ。
彼等はクラシックの音楽教育を受けたようだが、バンド名にKlezmorimとつけていて、音楽的にはクレズマー風クラシック音楽と言ったところか。
クレズマーと言うと僕の中ではニューヨークのマーク・リボ、アンディ・スタットマン、ジョン・ゾーンや日本だと梅津さんに代表される一癖も二癖も有るようなミュージシャンが作る音楽と言ったイメージが強く、それとかなりくらい感じがするのだが(だからといって嫌いではなくってどちらかと言えばブームになる前から好きで聴いていたくらいです)この26才のクラリネット奏者が演奏するクラシック/クレズマーはかっこいい。本人は映画俳優にしても良いくらいのハンサムだし、他の二人のミュージシャンと一緒で黒いしゃれた感じの衣装を着ていてお洒落な感じがする。
音楽的に確かな3人の作るクラシック/クレズマーは知的でしゃれた音楽と言って言いだろう。時々ホットクラブ風サウンドも混じり今までのクラッシック、クレズマー、ホットクラブと言うジャンルを超えた新しさを感じた。
今回はSXSWと言うアメリカのコンベンションでもう10年以上もやっている”ジャパン・ナイト”と言う日本のアーチストによるショーケースを POPKOMMでもやってほしいと言う事での調査なんだが、今日だけで7ヶ所くらいのクラブを見て回ったが、以前に比べると各クラブのPAや照明が充実しているのに驚いた。まだ日本までとは行かないがアメリカ辺りに比べると遥かに充実している。(話はちょっとずれるが、日本ではいつからライブハウスと言い出したのだろう。クアトロの立ち上げの時、皆でやっぱりライブ・ハウスじゃなくてクラブでしょうと言う事で、クラブ・クアトロとしたのに未だに他はライブハウス。日本的と言えば日本的だけど、どうも未だになじめない。)
クラブ巡りで当然ライブも見たのだが、最近日曜日とかに本を読みながらクラシックを聴く事が多く、かといってクラシックのCDは2,3枚しか持っていないからクラシック音楽について語る事なんて出来ない。
ただ何となく気持ちが良いなと言う事で、クラシックも良いなと思い始めていたせいもあって、個人的に一番興味を持ったのがクラシックのアーチストが出ているショーケースだった。
そこで聴いたDavid Orlowskyと言う若手クラリネット奏者にギターとベースを加えたトリオだ。
彼等はクラシックの音楽教育を受けたようだが、バンド名にKlezmorimとつけていて、音楽的にはクレズマー風クラシック音楽と言ったところか。
クレズマーと言うと僕の中ではニューヨークのマーク・リボ、アンディ・スタットマン、ジョン・ゾーンや日本だと梅津さんに代表される一癖も二癖も有るようなミュージシャンが作る音楽と言ったイメージが強く、それとかなりくらい感じがするのだが(だからといって嫌いではなくってどちらかと言えばブームになる前から好きで聴いていたくらいです)この26才のクラリネット奏者が演奏するクラシック/クレズマーはかっこいい。本人は映画俳優にしても良いくらいのハンサムだし、他の二人のミュージシャンと一緒で黒いしゃれた感じの衣装を着ていてお洒落な感じがする。
音楽的に確かな3人の作るクラシック/クレズマーは知的でしゃれた音楽と言って言いだろう。時々ホットクラブ風サウンドも混じり今までのクラッシック、クレズマー、ホットクラブと言うジャンルを超えた新しさを感じた。
2007年07月31日
パスカルズ
昨日吉祥寺にパスカルズを聴きに行った。本当に久しぶりのパスカルズだったがとても楽しかった。僕のように節操無く何でも聴く者に取ってパスカルズはいろんなスタイルの音楽を演奏してくれるのでとても嬉しい。アフリカ風、ミューゼット風、童謡風、もちろんパスカル・コムラードっぽいのもある。でも昨日はそれらが昔よりもずっとパスカルズ風に聞こえた。つまりバンドパスカルズの音みたいなものが出てきたような気がした。多分フランスやヨーロッパでの毎日のように演奏した事で以前には無かったバンドの連帯感が出たのと、外人の客を前にして知らず知らずに自分たちのアイデンティティである日本、アジアみたいな物がバンドの音として出るようになったのかもしれない。これはすごい事で、ロケット・松はこの14人の大所帯バンドを率いて遂にここまで来たかと言う感じだ。すごいぞ松。君は日本のハル・ウイルナーだよ。
彼の作るこの音をなんで映画会社やコマーシャルの制作者がほおっておくのかが分からない。クリエーターさん彼等は今が旬ですよ。
こうなったら昔コムラードがロバート・ワイアットと組んだ様にシンガーと組んでCDを作ったらどうだろう、ちあきなおみさんとか。
朝崎郁恵さんとか。そうか今日は友部正人と一緒か。それも良いかも。
彼の作るこの音をなんで映画会社やコマーシャルの制作者がほおっておくのかが分からない。クリエーターさん彼等は今が旬ですよ。
こうなったら昔コムラードがロバート・ワイアットと組んだ様にシンガーと組んでCDを作ったらどうだろう、ちあきなおみさんとか。
朝崎郁恵さんとか。そうか今日は友部正人と一緒か。それも良いかも。

