ジェフのツアーが終わった.二人だけのツアー、正直言って疲れた.終わった翌日久しぶりに一日何もしないで会社を休んだ。
いろんな話が聞けたし,毎日の様にうどんを食べたし、懐かしい人にも会えた。
山口でずっと会いたいと思っていた福屋さんに会えた。福家さんは1980年にやったあの幻の一回目のトニー・ジョー・ホワイトツアーを
福山でやってくれた人だ。確かもう一つやってもらったのだがそちらは忘れた。その時は福山(会場忘れました確か小さなホール)京都(確か拾得)
それに東京(新宿の今はない古い方のロフト)の3カ所だった。オーストラリア・ツアーの帰りでスケジュールも限られていたのだが、時代はシンガーソングライターから
ニューウエーブへと言う時代だったから、やってくれる所が東京以外ではこの2カ所だけしかなかった。あの当時福山で外タレのライブなどやってる所はなく、
正直僕も心配だった。それでも福屋さんは頑張ってくれてなんとかやる事ができた.その後もう一回ライブをやってもらって、トムスも倒産して
2度と彼と会う事はなかった。また風の便りに福屋さんが離婚してどこかへ言ってしまったと聞き、
あの2つのライブが原因だったのではと密かに申し訳なく思っていた。そんな彼がジェフの山口のライブに来てくれた.
ライブの後ちょこっと飲んだんだが今は学校の先生をやりつつラジオでDJもやっていて、この間もジェフをかけましたよと言ってくれた。
久しぶりにあの当時の音楽に対する熱い思いを語りまた思い出した。
ああいう熱い思いでライブをやる事が出来ない今,トムスキャビンをやって行く意味が何処にあるのだろうかと考えてしまった。
また今回のツアーの最後はジェフの希望もあって釧路の鶴居村にあるヒッコリーウインドでやった。
オーナーの安藤さんのご好意でジェフ念願のバードウオッチングに僕も付き合って初のバードウオッチングを体験した。
(トムスのサイトにその時の写真が載っているので見てください)小さな沼にカヌーを漕ぎだして鳥のいそうなポイントで静かに
待つのだが、なんと2種類のキツツキを見た。それは非常にラッキーだと安藤さんが言っていたが僕はキツツキを見た事より
その自然の中で音を出さずに耳を澄ますと言う事に感激した。普段音を聞くことを仕事にしていると,また都会に住んでいると
何も音のない世界と言うのをあまり体験する事がない。しゃべり声もなく、カヌーがすーっと水面を走る音や
鳥の鳴き声に耳を澄ませていると、今まで体験した事のない何かを聞こうとする自分の耳と、何も音のしないことの精神的な幸せ感が
入り交じって初めて体験する複雑な気分だった。また気のせいかもしれないが風が水面をなでるような音が聞こえたような気もした。
その時に思いだしたのが高校生時代に学校の旅行で何処だか忘れたが山へ言ったときに
僕ら音楽好き生徒が当時のはやりのトランジスターラジオを聞きながら山道を上っていて担任の先生に『お前等ラジオを聞くのを止せ
ここまで来たら自然の音に耳を傾けろ』と言われてなんにも聞こえねーじゃねーかとふてくされた事を思いだした。
なんにも聞こえない事やかすかに聞こえる自然の音を聞くと言う贅沢を今回ほど感じた事はなかった。
昔、野原でレコーディングしたヘロンのCDを聞きたくなった。
2008年06月27日
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