2010年12月13日

昨日矢野顕子”さとがえるコンサート”へ行って来た

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昨日矢野顕子”さとがえるコンサート”へ行って来た.去年と同じマーク・リボウ/ギター.ジェイ・ベルローズ/ドラム、ジェニファー・コンドス/ベースに矢野顕子という最高のクアルテット.初めてジェイのドラムソロを聴いたし、ルシンダ・ウイリアムスのカバーも聴けたし、ジョン・コルトレーンの曲に彼女の詩をつけた曲もきけた。
以前にも書いたが矢野顕子の選曲のセンスにはいつも感心させられるし、それを4人で完全に自分たちの音楽にしてしまう所も凄い。また彼女についているファンの多さ、もちろんいつも良い音楽クオリティの高い音楽をやっているからファンも付いてくるのだと思うが老若男女あらゆるファン層があのNHK ホールを埋め尽くすと言う事に驚く。
今から来年のさとがえるコンサートが楽しみだ。
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チップテイラー 。「聴かずに死ねるか」の10回目

チップ・テイラーは僕の最近のお気に入りのシンガーソングライターです。
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テイラーは60年代ワイルドシングを始めとして数々のヒット曲を書きソングライターとしての成功をした後ソングライティングの相棒である・ゴル ゴーニとJust Usと言うグループを組み、それが3人組のGorgoni ,Martin & Taylorに発展、その後ソロになりGasolin他の傑作アルバムを発表、何を思ったかその後プロのギャンブラーになり音楽の世界から足を洗う。しか し95年再び音楽の世界にふらっと戻って来て、2000年に入って本格的に活動を開始した。この人は人生悔いが無いだろうなとうらやましい。

そのチップ・テイラーなんと初来日です。ギター&ヴォーカルはチップ・テイラー、ギターにはヴァン・モリ ソンの初期のギタリストとして有名なジョン・プラタニア、フィドルには24歳の美人フィドラー、ケンドル・カーソンのトリオ編成のライブです。

チップテイラーのPVとライブの映像です。
すっごくいいのでちょっと見てみてください。
ギターは初期ヴァン・モリソンのバックでおなじみのあのジョン・プラタニア!
チップはソングライターとしては有名でもシンガーとして知らない人が多くて
結構苦戦してます。僕と長門君の間で異常に盛り上がってるんですけどね...
フィドルのケンドルもカナダのCeltic folk with bluegrass系のバンド、The Paperboysの
出身でソロの女性カントリーシンガーとしても注目株。

口コミ宣伝等ご協力宜しくお願いします。

http://www.nodepression.com/video/chip-taylor-charcoal-sky
PV "Charcoal Sky"

http://www.youtube.com/watch?v=QlzSpze0cGU
Live with John (G.) Kendel (Fiddle) : Yonkers NY
来日メンバーとのライブです。


公演の詳細はトムスのホームページで。
http://toms-cabin.com/ChipTaylor2011/

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posted by 麻田 at 13:54| Comment(1) | TrackBack(0) | music

2010年11月24日

ヴァンダイクが参加しているGreenwood Singers 他60年代のレア音源を聴く会

先日ヴァンダイク・パークスと細野君を見て来た。
コンサートは凄く良かったけどそれについてはいずれまた。

実は今週の11月26日(金)19時から西荻のシャロース・カフェで60年代のモダーン・フォークのレアな音源を聴く会をやるので、
そこでかけようと思っているヴァンダイクが参加しているGreenwood Singers の話を彼から直接聞けたらと思って楽屋に行った.

ヴァンダイクは60年代の始め頃、兄のカースン・パークスと二人でフォークグループをやっていてそれが発展してGreenwood Singersになったのだけど本人はこのグループにあまり乗り気でなかったようでアレンジ以外はほとんど何もやってないよ、それより東部のフォークグループのBrandy Wine singers との仕事の方が面白かったよとおっしゃっていた。兄のカースンはその後バド&トラヴィスのバド・ダシュエルのグループに参加するのだがヴァンダイクはアレンジャー、プロデューサーとしてまたビーチボーイズのブライアンウイルソンのブレーンとしての活動に入る.その後ソングサイクルを始めとする素晴らしい自身のアルバムも出してソロアーチストとしても活動して行く。

ヴァンダイクとはいろいろと話したのだが同じ世代なので60年代の話に花が咲いていろいろな話が聞けた.僕が日本で良く知られているフォスターのカバーアルバムを作りたいのだがと言ったら多分フォスターの曲は黒船の時代にすでに日本に入って来たんじゃないのと鋭い指摘.確かにフォスターは1860年代以前に作家として活動していたから可能性はなきにしもあらず.さすがにアメリカの音楽に精通しているヴァンダイクらしい.この事はバンジョーの原君に聴いてみよう。

そのヴァンダイクのプロとしての初期の音源を聴きたい方は金曜日のシャローズへどうぞ。15席くらいしかないと思うので、座りたい方は、
事前に予約を入れた方が良いかも。 立ち見も歓迎!

Tom's Cabin: 麻田浩(MFQ) 増子登(antilles)他
~60年代のモダーン・フォークの音源を聴く会 ~
ヴァンダイクパークスが参加していたGreenwood Singers 他レアなグループのレコードをいろいろかけます。音楽ギーク集まれ!

11月26日 (金)夜:7時から 1000円 
at: シャロウズカフェ
杉並区西荻北4−5−24白亜はハイム1F
予約:TEL 03−5980−8289
15:00〜22:30 
http://www.wrangler.co.jp/ENTERTAINMENT/MUSIC/MusicBar/shallows.html
音もコーヒーもフードもこだわりのカフェです。

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posted by 麻田 at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | music

2009年09月09日

本のお土産

友人がアメリカ土産に”What'd I Say" The Atlantic Story 50 Years of Music, Bluegrass odyssey. に Hot Burritos-The True Story Of Flying Burrito Brothers,といった分厚い本をくれた.アメリカは時間がたつと本が安くなるから自分が海外に行ったときは必ず本屋へ行ってバーゲン本を探す。もらったWhat'd I Sayも以前は100ドルくらいしてたのがなんと30ドル.でも凄く重い本だから持ってくるのは大変だったろうな。こうしてずっと欲しかった本をもらえるとすごく嬉しい。最初の2冊はめずらしい写真も多くさっと目を通しただけだが記事も面白そう。Hot BurritosはFBBに関してのインサイドストーリー的な本だが以前にここに書いたグラム・パーソンズとR&Bの関係が書いてあるので読んだら報告します。
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2009年08月24日

麻田浩トムスキャビンを語る

川村恭子さんがトムスの立ち上げの頃の話を聞きたいけど一人で聴くのがもったいないというので下記の様な企画を考えてくれました。
Tom's Cabin Night
麻田浩(語り手)・川村恭子(聞き手)
聴きたいけれど、どこも招聘してくれなかった、そんなアーティストを1976年以来次から次へと日本へ招いてくれたのがトムズ・キャビン。そんなトムズの話、音楽の話、招聘時の裏話などをお酒を飲みながら、アーティストの音楽を聴きながら、貴重な資料を見ながら、代表である麻田浩さんに話を聞きたいのです。
いらした方は気楽に飲みながら、質問があったらどんどんしてください。
初回のゲストは不明ですが、順次、トムズに関わった誰かをゲストに
お呼びしたいと思っております。
いらっしゃる方、もしお手元にトムズの当時の何かをお持ちでしたら
ご持参ください。
そこから広がる話もあるかも、ですよ〜!

open:19:00  Start:20:00
予約・当日/1000円+1drink order

巧く話せるか自信が無いので告知は2回目からと思っていたらラカーニアのオーナーが宣伝しなければだめですよというのでこれは宣伝です.実はこの企画は裏があって随分前からトムスの歴史を本にしましょうという話があって、
書くのは大変そうだなとうやむやにしてたのをもうそろそろ書かないと死んじゃうぞという事で川村氏が話だけでも録音しとこう、本人が死んだら聴けないんだからと企画を立ちあげた.という次第です。まあこれも一つの区切りだし無い記憶力をしぼって話をします.当時のプログラムやTシャツその他僕が持ってないものもあるかもしれないのでもしそのような物をお持ちの方はそれも持参で参加してください.もしかしたらサプライズゲスト有りかも。
宜しくお願いします。
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2009年08月04日

マイク・シーガー

利取兄さんも書かれていらっしゃいましたがニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ(NLCR)のマイク・シーガーの病状があまり良くない様です.多分もう病院から自宅に戻っていると思いますが奥さんのメールでは非常に厳しい状況だそうです。僕は1972年、労音でやった当時の奥さんのアリスと一緒のアリス&マイク・シーガー・ツアーで彼と一緒に日本中を回った。その後アメリカのフェスなどで会うといつも『ヒロ、元気かい?』声をかけてくれた。僕の一つの夢だった1990年のNLCRのジャパン・ツアーの時も率先して他のメンバーのツアーガイドをやっていた。今年で解散と言う事を聞いてなんとかもう一度 NLCRツアーをと話をしていたんだけど『僕らも若くないからむずかしいなあ、でも二人に聞いてみるよ』と言ってくれた。その後日本でのライブインジャパンを含んだアリス&マイクのベストを出すから資料を探してくれとか、半年に一度は連絡をくれていたのにここのところ連絡が無く心配して、ハッピー・トラウムに聞いた所あまり良い状態では無いという事だった.その後入院したという事を聞いていたのだが、奥さんの言葉に寄れば本人が家に帰りたいという事で家へ戻ったらしい。ここのところデイヴィッド・グリスマンやライ・クーダーといったミュージシャン達が彼のレコーディングに参加したり、2年前のハードリー・スツリクツリー・ブルーグラスと言うSFのフェスでもNLCRのメンバーの中では一番元気そうだったのに。
とにかく元気になってもう一度彼のプレィを聞きたいと思うのは僕だけではないと思う。皆さんでそうなる事を祈りましょう。
写真は1967年のLAのコーヒーハウスアッシュグローブのチラシと1990年の日本公演のときのオフィシャルフォトです。

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2009年07月10日

ドニー・フリッツ・ジャパン・ツアー

トムス・キャビンもおしまいですと書いたのに,その舌の根の乾かないうちにこんな事書いても良いのかなと少々反省しておりますが、ありがたい事にトムスを応援しましょうという方が現れて今回トムス番外編が可能になりました。

エディ・ヒントンに続いてバリー・ベケットも亡くなってしまいあのマッスル・ショールズのサウンドを支えていたミュージシャンが少なくなってCDのクレジットに彼らの名前を見る機会も少なくなってしまいました。
そんな中、自身も肝臓の移植手術をへて元気になったドニー・フリッツがもう一度日本に来たいと言って来たのは半年くらい前でした。
トムス・キャビンのコンサートは観客動員数が減り、ついにダン・ヒックスで最後という状況の中,ダニーにも実現は難しいと言う返事をしたのですが、ラングラー・ジーンズや大阪ビッグキャッツの津田さんがぜひやりましょうと言ってくれたので、トムス・キャビンの”聞かずに死ねるか”の番外編としてツアーをやる事にしました。
という事でドニー・フリッツがマッスル・ショールズ・サウンドを支えて来たベースのデイヴィッド・フッド、カウボーイのスコット・ボイヤー,アメイジング・リズム・エイセスのケルヴィン・ホリー,マッスルショールズでのスタジオワークに加えてグレッグ・オールマンや,パーシー・スレッジなどのツアーにも参加しているN.C. サーマン,そして最近はプライムスのレス・クライプールのサポートで注目されている若手ナンバーワン・ドラマー、マイク・ディロンといったマッスルショールズの仲間を達を引き連れて来日し,ツアーをやる事になりました。マッスル・ショールズ関係のミュージシャンがこれだけそろって来日するのは初めてで久しぶりに南部サウンドが堪能できる事と思います。
ドニーはクリス・クリストファーソンのバンド・メンバーとして1974年に来日した時以来,実に35年ぶりの来日です。
ドニーは多分このメンバー達とトロイ・シールズとの共作”ウイ・ハッド・イット・オール”、ダン・ペンとの”レインボウ・ロード”、
エディー・ヒントンとの”ブレックファースト・イン・ベッド”、トニー・ジョー・ホワイトとの”サンピン・ファンキー・ゴーイング・オン”、スプーナー・オルドハムとのマイ・フレンド、等の名曲をスワンピーなサウンドで聞かせてくれるに違いないと思います。それとやっぱりカウボーイの曲も聴きたいな,出来ればラッセル・スミスは居ないけどアメージング・リズム・エイセスの曲も聞きたいな。
今回のツアーはラングラー・ジーンズと津田氏の多大なご協力で実現しました.感謝感謝です。

詳細はトムスのホームページを見てください。

http://www.toms-cabin.com/
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2009年06月20日

バリー・ベケット亡くなる

Barry Beckett - Roger Hawkins - David Hood -Jimmy Johnson
The Muscle Shoals Rhythm Section also known as The Swampers were
the session band that made Muscle Shoals Sound Studio world famous
マッスル・ショールスのスタジオ・ミュージシャンとしてプロデューサーとして数々のセッションで活躍したバリー・ベケットが亡くなった。古くはアトランティック系のソウル、からシェール、ポール・サイモン、ボブ・ディランと多くの名作に参加したキーボード・プレーヤー.いつか彼らをバックにダン・ペン、ダニー・フリッツ、トニージョー・ホワイトなどをヴォーカルにマッシュル・ショールズ・レビューを聞かずに死ねるかシリーズでやりたいと思っていたのにそれも出来なくなった。以前マッスル・ショールズ・スタジオに行った時、いつか日本に行ってみたいと行っていたのに。でもそれに近い物を今年中にやろうと思っている。
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2009年06月11日

ペティ・ブーカとカンパリ

このところ悩み多き日々が続いていたのだが嬉しい事が一つあった。イタリアの友人からジェシカ・アルバのコマーシャルでペティ・.ブーカの曲が聞けるよと言うメールが入った。
ハスキー・中川と一緒にプロデュースしたペティ・ブーカのダンシング・ウイズ・ペティ・ブーカの中のBla Bla Cha Cha Cha と言う曲がイタリアのカンパリ(ソーダ?)のコマーシャルで流れ出したらしい.ユーチューブのPetty Booka のBla Bla Cha Cha Chaで検索すると彼らの映像ととジェシカ・アルバ出演のコマーシャルが見れるので見てください。
ちなみにもうすでに20000 回以上のヒットがあるらしい。今までさんざん日本のコマーシャル業界の人に彼らのサンプルを送っていたのに曲は使われるけど音源は違うなんて言うのばかりだったから嬉しい。これがきっかけで彼らも売れてくれると良いな。
posted by 麻田 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年05月01日

ツアーこぼれ話(エイモスとライ・クーダー)

多分1968年頃ナシュビルのSho-Bud の店で(Sho-Budが楽器屋をやっているのは知らなかった.スティールギターメーカーとしては多分1950年代中頃からビジネスをやっていてShot Jackson とBuddy Emmonsの二人で始めた会社だと思う。一説にはBUDはBuddy Charltonだという説が有るがエイモスもそういってました、今回story of Sho-Bud Steel Guitarという記事が検索できたのでそれを見たら多分Buddy Emmonsでしょう)あの頃Sho-Bud の店にはナッシュビルのミュージシャンがしょっちゅう来ていて中古の楽器も山と有ったんだ。そこに古いストラトが4本も有るのを見つけて弾き比べて中で一番良いのを買ったんだ。
ペイントははがしてあったけど凄く良い56年のもので175ドルで買った。
それから何年かして、多分73,4年頃,だったと思うけどベターデイズの仕事でLAに行ったんだ。
その時フレッド・ワラキのWest Wood Music という楽器屋にいったらライ・クーダーがそこにいて、ワラキに彼のストラトを修理してもらいに来ていたんだ。
それをちょっとひかせてもらったらひどいもので、良くこんなのを弾いてるねって言ったくらいのものだった。
そこでその頃はエピフォンのシェラトンを主に使っていたんだけどいつもそのSho-Bud で買ったストラトも予備のギターでもっていっていたからそのストラトを車から出してこれがストラトだよって彼に弾かせたんだ.そしたらライは感激したのか涙を流していたよ.それからこれ売ってもらえますかって聞いて来たんだ。
安く買ってたから何かと交換なら良いよと言ったら、彼はナショナルのリゾネーターが真鍮のを持ってるけどと言ったのでじゃあそれを持って来てよ、
明日ここでまた会おうよと言って別れた。翌日彼が持って来たナショナルは確かに生産台数が少なくて珍しいし程度も良かったんだが僕の欲しい音では無かったので断ったんだ。でもライがあまりにもそのストラトをほしがったんで最終的に新品のミュージックマンのアンプと交換した。ライはそのストラトを確かレオ・フェンダーに頼んでターコイス・ブルーに塗り替えたようだよ.それもちょっと古い感じも入れてという注文もしたようだ。その頃はフェンダーに頼めば何でもやってくれたんだ。塗装はGMの車の色と同じ塗料を使っていたんだ、だから注文はシボレーのブルーとかビュイックの赤とか、で注文してた。Bop Till You Dropのジャケットに写ってるのがそのギターだよ。でも残念な事にそのギターは盗まれてしまったらしいよ。
この話をライの友人でありギターに詳しいアルマジロ氏に聞いた所『あのギターはライがレオ・フェンダーから直接買ったものだって聞いたよ。
またsho-budのBudはBud Issacだ』と言っておりました。聞いた話なのでどちらが正しいかは知りませんし、ジャケットに写っているギターが
エイモスが持ってたそのものかは別としてライがエイモスからストラトを手に入れた事は確かな様です。
posted by 麻田 at 19:01| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記